失われたカードゲームを求めて

2009/05/31

 その昔、学生時代に「ロードス島戦記~戦乱の覇王~」なるカードゲームを死ぬほど遊んでおったのですわ。

 だって僕ら、死ぬほどロードス島戦記が好きじゃあないですか。
 魂砕きと書いてソウルクラッシュと読んでみたり、古代上位語をハイ・エンシェントと読んでみたりして周囲をウザがらせ、あまつさえエルフ好きを公言してはばからなかった僕らじゃないですか。
 もちろん一概にエルフ好きと申しましても、ハーフエルフ、ハイエルフ、ダークエルフなど細かい分類があり、われらがディードリット(CV:冬馬由美)はハイエルフであり、得意技は精霊魔法です。

「ディード、風の守りを頼む!」(CV:草尾毅)
「わかったわパーン!……自由なる風の乙女よ……」
(←呪文詠唱)

 などという寸劇を、まるで空気を吐いて吸うように日々行ってきた僕らですから、そろそろ実家を燃やして旅に出ます。
 これが世にいう「炎の出発」であり、ロードス島っ子としては当然押さえておくべき故事なのですが、もうこの話は何度書いたか自分でもわかっていないのでいい加減自重したいと思います。

 前置きが長くなりましたが、ようするにカードゲーム「戦乱の覇王」がどうしてもまたやりたくて、未だに探し続けているのですが、とうに絶版となってしまっているため入手できずにいます。
 で、いろいろなボードゲーム及びカードゲームが集うアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2009」なるイベントに出かけてきました。
 呪われた島、ロードス……その失われた古代のカードゲームを求めて……。



 まあ結論からいうと見つからなかったわけですが、代わりにすばらしいものに出会いました。

天地無用
 天地無用!カードゲーム~求愛の才能~

 だって僕ら、死ぬほど天地無用が好きじゃあないですか。
 このサブタイトル「求愛の才能」を見たとたん、ははーんこいつぁ第一期シリーズのエンディングテーマ「恋愛の才能」(歌:横山智佐)のもじりだなと気づいてほくそ笑まずにはいられないじゃないですか。
 平成という年号もはや21年目を数えるこの時代に。
 とうに三十路をすぎた分別のある今このときに。
 俺たちが魎呼、阿重霞、砂沙美、美星、鷲羽の誰かになりかわり、天地くん(CV:菊池正美)をめぐって醜い争奪戦を繰り広げられるなんてすばらしすぎる。
 すばらしすぎて死ぬ。

 会場内で出会ったyama-gatさん(士郎正宗芸人)は、なにやら怪しげな洋ボドゲを半額で買ったと浮かれておったのですが、その直後、同じゲームがさらに半額で売られているのを見つけてしまい、とてもとてもブルーになっておられました。
 しばしの放心のあと「……くそっ……ぜったいプレイしてやる……知り合い全員に無理やりにでもプレイさせてやる……!」などという怨念じみた言葉を低く吐露しておりました。

 そんな悲劇を生みはしたものの、同人ゲーム販売やら入れ札オークションやらでたいへん盛り上がっており、試遊も豊富にできる楽しいイベントでございました。

アマガミその7

2009/05/23

 ここんところ、なんかずっとアマガミの話で恐縮です。
 まあぶっちゃけた話、アマガミ以外の能動的活動をなんら行ってないんだけどな!

 具体的には、ことあるごとにソドミーな空間と化す校舎裏のポンプ小屋にて、いろんなものを汲み上げている毎日。
 それすなわちハードコアポンピングアクションであり、我らが変態紳士・橘卿への畏敬の念は強まるばかりだ。(もはや、うかつに”くん”付けなどでは呼べない)

 橘さんのすごいところは、恐るべき変態YAROUと、常識的ラブコメ人とのバランスがぎりぎりのところで保たれている点だと思う。
 真女神転生的にいうところの「愛の下に選ばれし者が集う清く正しいラブコメか、肉欲に狂った者共が饗宴する戦慄のソドムか……汝の天秤に二つをのせ、こぼれおとさぬようあゆむがよい」的な感じで、うまいことニュートラル道を進んでマサカド様から最強武具をもらえる気がします。というか、いろいろこぼれ落としているような気もします。

 気がつけば、もう50~60時間かそれ以上はプレイし続けている。
 ときおり俺と橘さんが一体となったかのようなシンクロ感が得られるほどに俺はアマガミの世界に没入している。

 とある隠しキャラがらみのイベントで、橘さんが言い放った言葉に不覚にも涙ぐんでしまった。
 橘さんを想うあまり卑劣な行為に及んだその娘に向かって、彼はおだやかにいった。

「僕は……どんなに叶わなそうな相手でも、もしかすると馬鹿にされる事があっても、好きになる相手は自分で選ぶよ」



 そうだ。
 それは橘さんの、そして、きっと俺の……もしかしたら俺たちギャルゲーマー全員の言葉だ。
 俺たちが夜な夜な暗い部屋でコントローラーを握り、延々と選択と失敗を繰り返しながらも意中の娘と添い遂げんとする強い意思に満ちた言葉だ。
 ゲームのキャラクターとの恋愛は難しい。
 なぜならそれは現実ではないからだ。
 俺たちはけっしてモニタの向こう側には行けないからだ。
 温かくまばゆい虚構の世界に比して、なぜ現実はこんなにも惨めで寒いのか――俺たちはいつだってその苦悩と戦ってきた。
 計り知れない数の諦念あるいは葛藤が、生まれては消える。
 しかし、これからも、ずっとずっと戦い続けるのだろう。まぎれもない己の意思で。

 俺はアマガミをプレイしている間、心の中でずっとモニタの向こう側に手を伸ばしていた。それはなんとも、みっともないとしかいいようのないものだったけれど、俺はあがいた。あがくのをやめられなかった。
 それほどにアマガミの世界はまばゆくて、俺の心をとらえて放さない。
 そしてプレイ時間が数十時間を超えたあるとき、向こう側にいる橘さんが、俺に向かって手を差し伸べてくれた、ように思う。

 そのとき俺と橘さんの魂はたしかに合一し、今まで添い遂げてきたヒロインたちすべても一つとなり、天と地と人が俺であり橘さんであり娘たちであり、つまりはそれがアマガミだ。
 アマガミ=天神すなわちアマツカミであり、はるか遠く高天原より、その名が示す神々が舞いおりし場所に土地が生まれ、やがて人が生まれ、国が生まれ、そして今日の繁栄が始まるのだろう。
 そして俺はみゃーといっしょに押入れプラネタリウムに入り、夜空に浮かぶミルキーウェイを未来永劫観測する。



 多少話がそれたが、とにかくアマガミはギャルゲー史上に残る傑作だ。
 キャラクターや絵の好き嫌いはあろうが、偶発性を廃しているにもかかわらず「ゲーム」としてのおもしろさを損ねない画期的なシステムは絶賛するしかない。エンターブレインすごい。

 あとアマガミのすべてを極めたようなことを書きましたが、クリスマスデートをブッキングさせると見れるという鬱エンディング群をまだ見てません。
 どれもこれも非常に痛々しいと評判なので、そこまでやるかどうかまだ迷ってますが……けっきょくやるんだろうなー。

アマガミその6

2009/05/17

 今日は一言だけ。
 とりあえず一言だけいわせてくれ。

……橘さんが 女子(おなご)をポンプ小屋に連れ込んだら 用心せい


 このゲームを一通りプレイすると「ポンプ小屋」という単語を聞いただけで無条件に勃起できるようになります。
 ほんとうだよ。

アマガミ以下略その5

2009/05/15

 クラスメイトの棚町薫さんといい雰囲気になった橘さんでしたが、期待を裏切らずにすごいことをやってのけてくれました。

橘さん「薫の……○○にキスをする!」
薫さん「誰の?」
橘さん「薫のだよ」
薫さん「本気?」
橘さん「本気だ
薫さん「あたしスクール水着なんですけど」 ※プールでの出来事です
橘さん「関係ないよ
薫さん「嫌って言ったら?」
橘さん「無理矢理する
薫さん「いいよって言ったら?」
橘さん「全力でする



 まさに変態紳士の名にふさわしい言動。
 俺の尾骨に衝撃が走りました。
 どの部位にキスをしたのかは伏せますが、まっことソドムきわまりない、すばらしきEROイベントでございました……。
 その部位をながめながら

橘さん (ううっ……呼吸にあわせてふくらんだりへこんだりしてる)



 気持ちはわかるけど、橘さん気をたしかに!
 しかしアマガミというゲームはいったいどこまでタフなんだ(性的な意味で)

アマガミのアレその4

2009/05/12

 例によってアマガミのアレですが、ネタバレなしには語れません。

 放課後ゲーセンに寄るのと同じぐらいのノリで女子水泳部を覗きにいくというハードコアな学園ライフをエンジョイしすぎている今日この頃ですが、先日、ブログ拍手を通じて以下のような予言が。

六匹の獣に出会いし後、全ての真実を握る七匹目の獣が現れるであろう


 げえっ……これの意味するところはいったい……。
 というか、一人クリアするのにけっこうな時間がかかるボリュームだというのに、七匹目の獣に合間見えるのはいつのことになるやら。

 などといいながら先ほどついに六匹目の獣を制しました。
 なんだ、これ……このゲーム本当に15歳以上推奨なのかよ……エンターブレインはどれだけ15歳という年齢を過大評価しているのか。
 こんなの……29歳以上推奨とかでもいいじゃないか……と思うほどです。


●梨穂子(CV:新谷良子)のボイスを聞いていると
 どんどん脳が溶けていくのを実感できた。すばらしい娘じゃないか。
 しかし、いろいろとゆるい娘なので心配でしょうがない。
 あと今のところ一番EROい人だと思う。

●森島先輩(スキルート)のクリスマスイベント後はたぶん合体してる。

●七咲(スキルート)のクリスマスイベント後は絶対に合体してる。
 あの状況から合体しないほうがおかしい。

●七咲(スキルート)のエンディングは、なんというか、こう、
 なれた男女のただれた感じが漂っていて、非常によかった。

●あんな部位にキスをするゲームは、ほかにない。ぜったいにありえない。
 (あまつさえ、その部位がアップになった専用CGが用意されているなどと……!)

「刺激的な食事がしたい」とのたまう森島先輩に対し、
 「食事そのものは変えられませんから、状況を刺激的にしましょう」と、
 公衆の場で敢然と緊縛プレイを実施する橘さんは現代のコロンブスといっても過言ではないだろう。

●最初は生意気な妹と思っていた美也(みゃー)がかわいくてしかたがない。
 具体的には、いっしょに狭い押入れに入り深夜のプラネタリウムを堪能したくてしかたがない。
 えっ……こんなところに……ヘビ遣い座?

●橘さんの友人・梅原に対して、最初は
「俺の女(スケ)を寝取るんじゃねえか」
 と内心思っていたのだけれど、今となってはその男前ぶりにパーフェクト心酔。
 奴が現れて江戸っ子っぽいテーマが流れるだけでテンションがあがる。
 ちなみに誰とも結ばれないでクリスマスを迎えると、ひどくイイ表情をした梅原が現れ、
 いっしょに川原でお宝本を焼き捨てるという超青春イベントがおっぱじまります。これはこれで最高だ!

 どうも梅原をひそかに好いている娘(サブキャラ)がいるようなのですが、正直、梅原には普通に幸せになってもらいたい。
 明らかに常人の一線を越えている橘さんはともかく、いろいろ出来ておる男である彼が報われないのは納得いかねえ。
 

 あー、そんなわけでとうとう残りの獣(ビースト)もあと一人(と隠しキャラ一人?)となり、長らく続いたアマガミ祭りも終わりの予感。
 いや、しかし久々にこんな寝食をなげうってまでギャルゲーに没頭しましたわ。
 かれこれ、軽く50時間はやってんじゃなかろうか。

 いける。
 俺はまだまだいける……そんな意味のわからん感慨を抱かせてくれたアマガミと獣(ビースト)たちに感謝したい。

文学フリマ「死後の恋」同人誌宣伝

2009/05/09

 前日なんでもいっかい宣伝。
 5/10(日)の文学フリマにて、サークル「ぱんトラ」から夢野久作「死後の恋」の同人誌が出ます。
 蒲田の大田区産業プラザPiOにて。スペースはG-38「ぱんトラ」
 俺もちょこっとだけ書かせてもらいました。えろとぐろ。

死後の恋表紙

 表紙・本文イラストはこさ ささこさん。
 俺のほか黒川ケンキチさんと速水筒さんがご寄稿なすっとります。48P、500円。

 なお、randam_butterの既刊「バルバロイ」(蛮族同人誌)を少数持っていきます。これも500円。

アマガミ合宿その3

2009/05/08

 俺の部屋で映画AKIRA上映会が催されたりなどしたほかは、ほとんどアマガミの世界に浸りきっておった。(ちなみに上映会の話は当日に知りました)

 すでに相当な時間を費やしているが、まだまだ底を見せる気配のないアマガミ。
 最近、強く印象に残った変態プレイの数々を列挙しておく。

 ●二人羽織プレイ
  →そ、それは肉まんじゃないよお~的なアレ

 ●胸囲測定プレイ
  →メジャーごしに柔らかさが伝わってくるぞ的なアレ

 ●ファミレス接客プレイ
  →ここが濡れちゃったんで拭いてくれませんかね店員さん的なアレ

 ●触手プレイ
  →最近のヒーローショーは凝ってるんだなー的なアレ


 かなりの勢いで清く正しい学園恋愛を逸脱しているばかりか、一部のイベントにいたっては進め方次第でスクール水着着用でのプレイが可能というフリーダムな仕様。
 あと噂の養豚プレイも堪能いたしました。プレイ中は絢辻さんの手からメロンパンを喰わされて糞をするだけの生を送りたい、と本気で願いました。

 それにしてもアマガミはおもしろい。
 とくに娘たちとの会話がおもしろい。

 中でも恒例の「エッチな会話」が楽しい。アイコンがロケットになっていることからも察せられるように、かなりぶっ飛んだ会話を繰り広げることが可能。
 具体的には、女の子との何気ない日常会話の中に以下のようなものを混ぜ込むことが可能。

【橘くんのエッチな会話集~初級~】

「女の子同士でエッチな話する? どんな内容?」
「女の子同士でも着替えのときは隠したりするのか?」


 橘くんの怖ろしいところは、たとえ寸前まで食べ物の話をしていようと勉強の話をしていようと、なんの脈絡もなくこのような会話を放つことができることであろう。
 俺たちがどんなにあがいても語ることのできなかった言葉が、ここにある。
 ありがとう、橘くん。
 ちなみに俺は「エッチ」のアイコンを押してロケットが飛び立つたび、異様なテンションの高まりを感じて思わず奇声をあげてしまいます。ワオ!


【橘くんのエッチな会話集~中級~】

「男湯に何歳まで入ってた?」
「夜寝るとき、どんな格好してる?」
「女の子は男の裸ってどういう風に感じるんだ?」


 だんだんと突っ込んだ内容になってきている。性的な意味で。
 しかし内容的には「これはERO会話じゃない。深読みするそっちこそEROじゃねえか」などと言い張れそうな余地を残した質問であるあたりが、橘くんのERO話術師としての高い技術をうかがわせる。
 ふつう問答無用で殴られても文句はいえないとは思うが。


【橘くんのエッチな会話集~上級~】

「身体で触られると弱いところってある?」
「女性の胸って、もんだりすると大きくなるって聞いたんだけど……」
「勝負パンツって持ってるの?」


 釈明不能。いや、むしろ釈明など不要。
 このまばゆいばかりの直球ぶり。
 これぞ彼の真骨頂であろう。
 もちろんたいていの女の子は恥ずかしがって逃げ出してしまうし、むしろその足で通報されてもおかしくない変質行為である。

 あと個人的に好きな会話。

「春画って知ってるか?」


 無駄に知性を感じる会話であり、その詳細を聞くや、もちろん娘たちは頬を赤らめて走り去る。
 夕日の中、その娘の後姿を見送りながら彼はそっとつぶやく。

「恥ずかしがらせすぎちゃったな……まあ、あんな話をしたら当たり前か……」

 その顔には、なにかをやり遂げた者特有の雄雄しくも猛々しい笑みが浮かんでいる。
 ありがとう橘くん。
 女の子が逃げちゃったおかげでアタックイベントが発生できず、またロードしてやり直しだけれど、それでも……ありがとう。

アマガミ合宿その2

2009/05/03

 例によって「食う・寝る・アマガミ」という極まったライフスタイルで過ごしているのだが、最近とんと恋愛シミュレーション的なものから遠ざかっていたせいか、物語やセリフすべてが甘ったるく感じる。

 そして……けっして不快ではないのだが……こう……ヒロインとのやりとり一つ一つに対してすさまじきムズがゆさを感じる。
 具体的にはトニオの料理を食った億泰なみのかゆさを感じている(そして肩こりが治る)

かゆみ


 このアマガミというゲームでは、序盤から中盤に賭けてあまり接触のなかった娘とは自動的に「ソエン」なる関係になり、それなりの専用イベントが発生するので油断できない。
 先のプレイでベストエンディングを迎えた中多紗江などは、「ソエン」状態になっていると学校内の怪しげなオタクサークルに入会し、コスプレにはまり、挙句の果てに「橘×梅原」の801同人誌を執筆するという想像を絶する狂気的展開が待っている。
 その同人誌をうっかり拾ってしまい、妹の美也といっしょに中身を読んで愕然とするシーンがあるのだが、ギャグですまない重苦しい音楽が流れており非常につらく痛々しいイベントになっておった。
 こんな「覆水盆に還らず」感は、その昔SFC「タクティクスオウガ」のイベントでランスロットさんが「う…あ…」状態になってしまったとき以来だ。

 このようなサブイベントも異常に充実しているあたり、またもアマガミの底知れなさを垣間見てしまった思いだ。
 ほかにもデートの約束を破棄した際のイベントや、修羅場的なイベント等、痛々しい方面のそれもえらく充実しているっぽい。怖ろしくてとても見る気になれないが……。


 現在、桜井梨穂子(CV:新谷良子)のむずがゆく甘ったるいイベントの数々を堪能している。
 特筆すべきは序盤に発生する、

「梨穂子の口の中……温かかったな……」

……という問題発言をなさるイベントであろう。
 まるで口腔内性交にいたったあとの感想そのものであるが、タネを明かせばなんのことはない、単に梨穂子に指をしゃぶられただけのことである。

 あと現時点でもう一つすごいのを挙げるとしたら、なにげない会話の中で橘くんが前触れもなく「梨穂子、爪を切らせてくれないか?」などという発言をしたことにより生じた「密室で梨穂子の足の爪を切る」イベントであろう。
 連中、どれだけエポックな校内プレイを発明する気なんだ。


 輝日東高校はとんだソドム的空間(ソドミックスペース)やで……。

アマガミ合宿

2009/05/03

 Q.連休中、どこに行きますか?
 A.輝日東高校


 そういうわけで晴れて連休に入ったことを記念して、ようやくアマガミをプレイすることにする。
(わりとネタバレを含みます、例によって)

 未開封の「アマガミ」パッケージを手に取り、包装セロハンを剥がしたとたん、

――むわ……ッ

 そんな擬音が聞こえそうなほどに濃厚な香りが漂ってくる。
 雌の匂い、あるいは獣の匂い。
 購入後丸々一ヶ月も放置されていい具合に醗酵し熟しきったと思われるかぐわしきギャルズのスメルが立ちのぼる。
 見ればそのディスクの真ん中には恥ずかしげもなく、まるで人差し指を入れてくれといわんばかりの孔があいており、俺は「おやおや……いけないディスクだ」などとつぶやきながら黒々と隆起したプレイステーション内の突起に、優しくそのディスクを導いてやる。

 そういうわけでアマガミである。
 連休中、どこにも出かけることなくアマガミである。
 すばらしい。
 すばらしすぎて死ぬ。頓死する。

 頓死するも三日後に生き返ってまたプレイし始める勢いでアマガミを始めたはいいが、このゲームのことを何一つ知らないことに気づく。
 俺の嫁候補ことヒロインの顔ぶれをマニュアルやら公式サイトやらで一通り確認してみる。

 メインヒロイン筆頭らしき絢辻さんとやらは、表ヅラと本性とのギャップがすさまじく、絢辻養豚場なる言葉が生まれるほどに思うさま豚扱いしてもらえるらしい。

 ほほう……。
 己のうちに潜む未知の欲求が刺激されるのを感じるが、ひとまずは、あまり考えずにゲームを始めることにする。
 主人公くんであるところの橘少年は二年前のクリスマスに約束した娘が来なかったという非常に痛い過去を持つ普通の高校生だ。
 学校の廃教室にビニ本やら写真集を隠匿し、梅原という友人と「取引」と称して日々それらを貸し借りする……まあ、そんな感じの変態少年である。
 この秘密教室は、誰も使っていない空き教室を偶然見つけ、自分で鍵をつけてプライベート空間にしてしまったのだという。
 おそらくこれがのちのち、ヒロインたちとさまざまな淫猥用途に利用される超背徳空間(ソドム・スペース)となるのだろうな、と思いつつゲームを進めることにする。


 とりあえず「一番最初にEROいイベントが発生した娘と添い遂げる」という正直なプレイを心がけるが、まあやはり序盤なのでそうそう過激なシーンもないであろうと思いながら進めていたところ、保健室にて美也(妹キャラ)が見知らぬ娘の胸を揉みしだくというハードな濡れ場に遭遇する。

「あっ、み、美也ちゃん……強い……」

 メインヒロインの一人と思しき娘が、胸を揉まれながら家庭用ゲームぎりぎりのボイスを発している。
 それを眺める俺は涙を流す。
 もちろん歓喜の涙だ。

 ありがとう。

 こんな……ゲーム開始数分で、こんな……こんなにもEROい……EROすぎるイベント絵とともに……本当にありがとう……。

 美也いわく「紗江ちゃんがすっごいふかふかだから、それにあやかろうと思って」 さっぱり意味がわからないし、そもそもなぜ保健室でそのような乱行に及んだのだ妹よ……でもありがとう。
 こんなEROイベント見せられちゃあ、とりあえずこの紗江ちゃんとやらについていくしかないじゃあないか。
 具体的には、ほかにどんな淫靡なイベントがあるのか確かめずにはいられないじゃあないか。

 ところでこのゲームのイベントは、行動マップに示されたパネルを選択することで発生する。
 各パネルには「ヒロインと会話できるパネル」「ヒロインの好感度がアップするパネル」などがあり、苦もなく目当ての娘と仲良くなれる仕組みだ。(中には特定の条件を満たさないと選べないパネルや、期間限定のパネルなどもあり、コンプリートを目指すのはたいへんそうだが)

 各ヒロインにはそれぞれ今後の関係を左右する重要なイベントが存在しており、それは行動マップの中に「目印」アイコンとして表示されている。
 それは犬のアイコンだったり、公園のブランコのアイコンだったりと、ヒロインによってさまざまだ。
 それが紗江ちゃんの場合だと「牛乳」アイコンが表示されている。

 牛乳。
 いったい、これはなにを物語るのか。
 初対面での乳揉み。
 そして彼女は、橘くんが思わず犯罪的視線でなめまわし拡大機能をフルに使ったエフェクトが挿入されてしまうほどの巨乳である。
 そんな彼女を象徴するかのごとく、意味深に表示されている「牛乳」アイコン。

 まさか……搾乳か?
 搾乳イベントなのか?

 その後、俺はなにかヤバい病気にかかったかのような熱を全身に感じつつ、一心不乱に彼女……中多紗江のイベントを片っ端から進める。
 そして数時間後、例の「牛乳」は、「混雑する学食で紗江に牛乳を買ってきてあげる」という腰砕けすぎるイベントを示していたことが判明し、俺は思わず己のちんこをもいで屋根の上に放り投げたい衝動に駆られる。


 それはともかく、この中多紗江という娘は、小中高と一貫した女子高の中で育ってきた箱入りっぷりであり、父親は出版社の社長とのことで、とても大事に育てられた純真無垢な娘である。
 ときおり「先輩……」などとキラキラした瞳でこちらを見つめてくることがあり、搾乳プレイがどうのと考えていた俺にとって、正直それは正視にたえない。
 そんな目で俺を見ないでくれ。
 ゲームの中の主人公、橘くんも同様のようで、なぜか一方的に好意を寄せてくる彼女に対して「なんで僕なんかを好きになったんだろう」という疑念と葛藤にさいなまれる。

 ただ、この娘は純情可憐なだけの少女ではない。
 橘くんの誕生日に、なんと自作の「中多紗江写真集」を贈ってくるのである。
 妹の美也を通じて「こういう格好の女性が好きらしい」などという性的嗜好に関するリサーチを実施したうえでのプレゼントではあったが、これはすなわち「アタイで一本抜いときな!」宣言であり、どこまでこの娘が写真集の用途を意識していたのかは謎だが非常に生々しいエロスを俺は感じた。
 ただし、けっしてノリノリではなく、とても恥ずかしそうな表情で写っているその姿を見て、主人公の橘くんともども、

「紗江ちゃん……本当にありがとう」

 久しぶりに俺は心の底から「ありがとう」がいえた気がする。
 というかその写真集くれ。せめてjpgでいいからくれ。いや、ください。

 その後、エンディングでは幸福になった彼女の姿を見ることができる。
 具体的には妊婦となった彼女の立ち絵を。
 それはそれで非常にEROく、おそらくは家族計画そっちのけですさまじい勢いで励んだのであろう橘くんが「仕方ないよね!仕方ないよね!」と言い訳する姿が目に浮かぶ。

 ああ、仕方ないさ。仕方ない。
 俺は静かに、橘くんへ同意の視線を返す。
 その妊婦END、イエスだね。


RECENT ENTRY