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archive: 2016年10月  1/1

モーニングスター男子

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ある夜のことだ。ぼろ雑巾のように働き、泥のように眠っている俺の枕元に武士が座っていた。その男は武士というか、どちらかと言うと落ち武者という感じだった。ざんばらの頭はちりぢりにほつれ、肩には折れた矢が突き立っていて、いっそう落ち武者感に拍車をかけていた。仰天して声も出ない俺に対し、その落ち武者は大きく肩を落としつつも正座の姿勢で、フォントにすると淡古印っぽい低くしわがれた声音でおもむろに語りはじめた...

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