アイドル伝説はるか

 そういえば最近、あまり萌えていないな――。
 ふと気が付けばバンダイナムコ崖っぷちゲームであるところのXBOX360注目タイトル「アイドルマスター」を購入しプレイしている自分がいた。
 実は正直なところ、アイドルマスターに関して俺の持っている知識は以下の三つほどしかない。
 すなわち――元々はゲーセンで稼動していたアイドル育成ゲームであること、筐体でタッチパネルを使ったり実際の携帯メールと連動したりと画期的なシステムを採用していること、そしてタッチパネルにおいてアイドルの胸に触れること(通称パイタッチ)が可能であること――この三つである。

 パイタッチ――。
 その言葉と意味を知ったときに俺の心に湧き出でた感情。それは紛れもない感謝の念。
 とうとうゲームは、そこまで――そこまで進化したのか。進化してくれたのか。
 ありがとうバンダイナムコ。
 キャラごとに個別にメールアドレスをダウンロード購入させるとか、ちいとばかりやり口が気に喰わない部分もないこたないが、おおむねありがとうバンダイナムコ。

 何はともあれ、アイドルマスターを初めてプレイしてみた。
 この物語は、765(ナムコ)プロの社長が主人公であるところの俺にプロデューサーの素質を見出す場面からその幕を開ける。
 ちなみに765プロは、ナニワ金融道で出てくるNTTを騙すための架空会社っぽいボロ事務所である。
 そこの社長曰く、まずは一人の女の子を選んで1年間のプロデュースをせよという。その経験を積んだあとであれば、二人・三人と同時にプロデュースできる人数も増えるらしい。
 右も左もわからない俺が選んだ娘の名は、天海 春香。16歳。


 いかにもメインヒロインっぽい、健気さと元気の娘である。
 その後、芸名を入力してくださいという画面が続けて現れた。
 何も考えてなかったので、とりあえず安易に「ハルカ」と入力。

 その後、チュートリアル的な場面がいくつかあり、プロモーション(営業)だとか、レッスンの仕方だとか、オーディションの方法だとかを教えてくれた。
 基本的に、トップアイドルとして成り上がるためには、アイドルランクというものをアップさせなければならない。
 アイドルランクをアップさせるためには、ファンの数を増やす必要がある。
 そしてファンの数を増やすには、オーディションを受け合格する必要があるのだが――。
 このオーディションというのが、実に奥深い。
 なんとオーディションのライバルたちは、XBOX-Liveの通信対戦で繋がった他のプレーヤーのプロデュースするアイドルたちなのだ。
 すなわち、いやがおうにもゲーム進行のほとんどがオンライン対戦の様相を呈する。
 オーディションとは、もちろんイス取りゲームである。ライバル同士の蹴落としあい――戦争――である。
 そのためには、打てる手は何でも打っておく必要がある。
 戦場において綺麗事などは通用しない。
 俺はそのことを、序盤のとあるオーディションの中で痛感させられた。

「オーディションの参加者は次の方々です」

 そんな表示とともに、オーディション参加者の名前(プロデューサー名と芸名)が並ぶ。
 その中に、奴はいた。

 裸王プロデュース
 芸名:女郎蜘蛛
 
 勝てねえ―――。
 二秒で萎えるイノウエPの戦意。くじかれる闘志。
 女郎蜘蛛て。
 十代のアイドルユニット名が女郎蜘蛛て。
 なんてアグレッシブなプロデュースをしやがるんだ……この裸王(読みは『ラオウ』それとも『ラ・ワン』だろうか?)という男は。
……オーディションには魔物が住む。
 取って喰われたくなければ、最初からケツをまくって逃げ出すか、それとも――こちらも魔物となって逆に取って喰うか。
 要するにそういう場所なのだ。このアイドルマスターの世界は。

 そんなわけで今日、友人のヒライが傍らで見ている中、俺ことイノウエPは春香をトップアイドルに仕立てるため奔走していた。
 長いようで短い1年が経過し、俺が育てた春香はDクラスのアイドルとして幕を閉じた。
 トップアイドルとは程遠い、不本意な結果。
 俺はプロデューサーとしての力量が不足していることを痛感していた。
 ちなみにプロデューサーの力量とは、そのほとんどが思い出スロットを止める時の目押しである。これ、超重要。

 あと絶対に必要不可欠なのが、アイドルたちの心情を汲み取り、適切な助言を与えてあげられる心の機微。
 その結果、自然として築かれていく信頼関係。
 そう。信頼なくしてトップアイドルへの道など、開けるはずもないのだ。

春香「昨日ちょっと徹夜しちゃって……でもがんばります」
 (ここで二択の選択肢が表示される)

イノウエ「ここは当然、春香を気遣う選択肢だろう」
ヒライ 「いやいや、あえて春香を叱るのが正解じゃね?」
イノウエ「あン? お前に春香の何がわかるって言うんだ?」

 ヒライの言葉を無視して選択肢を選ぶイノウエ。
 が、画面に大きくバッドコミュニケーションの文字。大幅に下がる春香のテンションゲージ。
 不正解……! 選択ミス……!

イノウエ「バカな……」
ヒライ 「オヤオヤ、もはやオレの方が春香の心を理解しちゃってる感じじゃね?」
イノウエ「ぐっ……て、てめぇっ、さては春香と寝たな? 寝たんだろ!? この野郎!!」
 (殴り合い)


 トップアイドルへの道のりはとても険しく、遠い。
 でも俺は信じてる。彼女たちに秘められた才能を。何よりも、いつかその夢を叶える心の力を

| XBOX |Comments6 | Trackbacks1編集

コメント

アイマスはまさに現代の「誕生」……ッ。
なんかすぐ夜遊びしたりして、やる気のねえアイドルたちだった記憶がありますな。

2007.02.09(Fri) 00:20 | URL | イノウエ|編集

アイマスできない私は、ふとストックから発掘したアイマスの元祖であろう「誕生」(しかもサターン版)をやってみたりする。難しい・・・今も昔もアイドルを育てるのは楽じゃないってことですね。

2007.02.06(Tue) 23:16 | URL | 房|編集

女の子カワイィですね!
保存保存・・・・・・

2007.01.31(Wed) 01:07 | URL | 焼魚|編集

フフフ、これで夏コミは決まりましたね。

……イノウエP、芸能界は魔物の巣ですぜ

2007.01.30(Tue) 01:10 | URL | ホセ|編集

ランキングでイノウエさんのハルカ見てきました。
TLSSやキミキス、で数々の娘さんを籠絡してきたイノウエさんの実力は、こんなもんじゃねえっすよ!

やよいの可愛いさと初心者向けさはガチ

2007.01.30(Tue) 01:04 | URL | 名無しさん|編集

アイマスとは、戦場そのものに他なりません。地獄の名です。
そして俺たちはこの戦場で、地獄の風をこそ肌に心地いいと感じてしまう最悪の兵隊なのです。

ギアーズオブウォーの話ではありません。
ちうか真かわいい。神様ありがとう。

2007.01.29(Mon) 23:19 | URL | くさりたん|編集

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