空気

2009/03/27

 昨晩、今夜と二晩続けて職場の飲み会があった。
 この時期にありがちな歓迎会とか送別会とか、あるいはそれらが混じった歓送迎会とか、そういうノリのアレだ。

 正直なところ、いまだに楽しく酒を飲んで騒げない気分が続いており、できることならパスしたかったけれども、半分幹事的なことを押し付けられてお店などを予約したりした手前そういうわけにもいかず、まあぐだぐだと食ったり飲んだりしておった。

 こういうときに限って「イッキ飲み強要」「上司の啓蒙説教」に加え、宴会におけるデブ野郎のお約束的風景である「余った食い物の処理強要」という三重苦が発生し、勘弁していただきたい気分が俺内部で蔓延するも、それなりに場の空気を壊さないようにやり過ごす。

 ほらもっと飲めよ、という上司の浮かれた言葉にイラっとして、つい「明日仕事休んでも良いんなら飲みますけどね」などといってしまい、「そんなさびしいこというなよお……」と素で引かれる。すいません。

 時が過ぎ、恒例の一本締めも終わり、お店も閉まる時間になって飲み会はお開きとなる。
 けれども、盛り上がった一次会にありがちな光景として、その場にたむろして誰も率先して帰ろうとせず、むしろ帰りづらい空気が形成される。
 そこでまた、なぜかイラっとした俺はその場の空気を読んだ上で「お疲れさまでした!」と言い捨てて真っ先にその場を去る。

 あー、やってしまった。
 俺、態度悪い。いちおう幹事なのに。
 職場のみんなの楽しい気分に水をさしてしまったような罪悪感に少し襲われるけども、まあいいやと思って終電間近の地下鉄に乗る。

 地元の駅で電車を降りる。
 ホームから改札へ続く下り階段の途中で、俺の左斜め前を歩いていた兄ちゃんが突然すっ転ぶ。
 見ると階段にはゲロという名の週末限定ブービートラップが仕込まれており、それを踏んで滑って転んだ兄ちゃんは「うほあっ」などと奇声をあげながら半回転してしりもちをつき、さらにウォータースライダーのようにゲロの波に乗って一メートルばかり滑降してから静止する。
 そして自分がゲロの上を滑ってきたことに気づいて「あ……えーっ?」という疑問とも憤怒とも嘆きともつかない叫び声を発したかと思うと、すぐに立ち上がって何事もなかったかのように歩き始める。

 ゲロでコケた兄ちゃんには、ほんとに申し訳ないけれども、一日の最後にその光景を見てなんだかちょっと救われたような気分になる。
 なんかいろいろあったし、これからもいろいろあるだろうけど、がんばろうぜ! よくわからんけど!
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