嘘のような日

2010/04/01

 一ヶ月に2回とか3回とか、そんな貧弱な更新頻度でほそぼそと生きている俺です。

 それじゃあいかん、それじゃいかんよな。
 この情報化社会すなわちインフォメーション社会においてそのような状態であることは、ほぼ死んでいるも同じ。
 もっと、こう、ガンガン発信していかんとだめですよ。世界に向けて。
 日々の楽しいことや悲しいこと、世間のおもしろおかしいことを茶目っ気たっぷりに書き綴り、読んだ人が笑顔になり、そして世界が平和になって、わたるが餓死するようなブログを目指すべきですよ。

 まあそういうわけでここんところの話を書きますが、まあ早い話、毎日が死の調練ですよ。
 しかも調練の結果、兵が強くなるとか士気が高まるとかそういうボジティブな効果は特になく、ただただ日々、張飛に棒で突かれた奴が死んでいくだけであり、今、こうして目をつぶると死んでいった連中の顔が浮かぶことも特になく、ついでにいえば愛や恋もなく、働いているのになぜか金すらないのが現実であり、場末の酒場でホッピーをあおりながら「金さえあれば愛だって恋だって思うがままよ」そんな生臭いファンタジーの中に埋没ですよ。twitter的にいえば埋没なうですよ。


 そういうわけで4月1日であり、どんな虚偽を申し立てても許される雰囲気が蔓延する日であり、たとえ信じがたいほど残酷な真実を突きつけられようともこれは嘘に違いない、いや、むしろこれは夢だ、夢なんだと大っぴらに負け犬幻想(ファンタジー)に逃げこむことが可能な、とてもすばらしい日ですよ。


 ここで、エイプリルフールの日の思い出を。
 昔、俺が14歳ぐらいのとき、クラスの人気者の三浦(仮名)くんが、休み時間に突然、

「おい大変だ! ここにいるみんな、百年後にはみんな死んでるんだぜ!」

 などと叫びだしたことを思い出します。
 異常に深刻な口調の三浦くんに対するクラスのみんなの反応はさまざまで、

 ●落ち着きなって三浦くん
 ●あー、たしかにそうだけど、だからなんだよ
 ●いやいや、そんなわけねえだろ騙されねえぞ
 ●ぼくは生きるさ……みんなの心の中で、永遠に
 ●昨日はじまったスラムダンクのアニメ観た?

 そんな様子を眺めていると、当時、俺の隣に座っていた高木(仮名)さんという女子が「ねえ、井上くんはどう思う」とたずねてきました。
 いきなり好きな娘に話しかけられて固まる俺に、高木さんはいいました。

「ねー、よくわからないっていうか、想像できないわよね。嘘くさいっていうか。あっ、今日エイプリルフールだしね」

 そうかもな、とあいまいに相槌を打ったあと、俺は思い切って高木さんに告白をしてみたのです。

「俺、実は高木さんのことが好きなんだ」
「やだー、嘘ばっかり」

 高木さんはけらけらと笑い、聞きなれたチャイムが鳴って休み時間の終わりを告げました。
関連記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://randamhexa.blog5.fc2.com/tb.php/365-9b5d5cfc
この記事へのトラックバック


RECENT ENTRY