たこ焼き屋の前でズボンを下ろす子供について

2011/03/03

 お寒いですよね。

 お笑い的な意味ではなく、気候というか気温的に。

 もう三月ですよ。
 さらに詳しく記せば三月三日ですよ。

 あっ。
 ひな祭り……じゃないですか。
 お内裏様とお雛様じゃないですか。
 二人ならんですまし顔じゃないですか。
 ひな祭りの歌の細かい歌詞を忘れたので詳細は省きますが、今日は楽しすぎるともっぱらの評判であるところのひな祭りじゃあないですか!
 やったぜ!

 そんな楽しげなイベントのことを電気を消した暗い部屋でパソコンの明かりに照らされつつ一人で書き綴っているわけですが、寒いじゃないですか。
 人生が不毛だ的な意味ではなく、気候的に寒いです。
 とても三月とは思えぬ寒さに、駅のホームとかで凍えそうな日々を過ごす今日この頃です。

 このようなありさまでは、春など永久に訪れないのではないか。
 (人生の春的な意味ではなく、四季的な意味での春です、念のため)

 なかば本気でそんなことを考えながら地元の駅を出て家路を急いでいたところ、ズボンを下ろした子供がたこ焼き屋に並んでいる姿を目撃したのです。
 小学生になるかならないかという年頃の男の子でした。
 (もしかして幼い女の子がおパンツを……?などと期待して読んでいた人がいたらすいません、というか自重してください)
 この寒空の下、男の子はなぜかズボンをひざのあたりまでずり下げ、パンツ丸出しで父親とおぼしき中年男性といっしょにたこ焼きを買っているのでした。
 こう書くとなんですが、それはとてもシュールな光景でした。
 あまりにも味わい深すぎたので思わず携帯電話のカメラで写真を撮ろうかと思いましたが、そういう性癖の人間と思われてもマズいと冷静に考え自重しました。すぐそばの駅前には交番もあることですし。

 それにしても、なぜ彼はズボンを下ろしていたのでしょうか。
 米澤穂信先生のミステリ小説よろしく、日常に潜むちょっとした謎が残されました。
 正直、もう眠くてしょうがないのですが、さらに言えば今日は単にパンツ脱いだ子供のことを強引に書き記しておきたかっただけなのですが、せっかくなのでいくつか俺の推理を栗きんとん事件ばりに書き記しておきます。

●推理1 暑かった
 彼は暑かったのではないでしょうか。
 いや、気温にして1℃とか2℃ぐらいしかない酷寒とも言える状況でしたが、実は彼は雪国の生まれで寒さにものすごく強い耐性があったのでは。 

●推理2 肉体を誇示したかった
 彼は、肉体を見せびらかすために服を脱ぎたかったのではないでしょうか。
 鍛え上げた己の身体(主に下半身)を周囲に見せつけたかったのではないでしょうか。
 夜の寒さ、身につけた一般常識、すぐ隣にいる自分の父親、一心不乱にたこ焼きを焼く店の親父……それらの存在があってなお、幼い身に潜んでいた自己肉体顕示欲に抗えなかったのではないでしょうか。

●推理3 漏らしていた
 これはありそうです。
 彼はなんらかの理由で失禁しており、やむをえずズボンを脱いでいたのです。
 あんたらそんな状態でのんきにたこ焼き食っとる場合かいなとも思いますが……あるいはたこ焼き屋に並んでいる途中、待ちきれずに思わず尿が出てしまったという説も考えられます。

●推理4 ファッションだった
 あるいはパッション(情熱)だったのかもしれません。
 いっとき溢れでたパッションを彼は抑えきれなかったのかも……しれませんね。

●推理5 黒魔法だった
 なにか呪術的な意味合いがあったのかもしれません。
 でもパンツはごく普通のブリーフだったので白魔法だったのかも……しれませんね。

●推理6 スリルを楽しんでいた
 まさか、彼はチープなスリルに身を任せていたというのでしょうか。
 だとしたら、末恐ろしい子供です。
 しかし、今思えばすぐ隣の父親や、カウンター越しでたこ焼きを焼く親父は、少年の痴態にまったく気づいていないようにも見えました。
 この身を切るような寒さの中、彼はたった一人で極限状態の愉悦(マキシマム・スリル)に浸り、興奮と熱さに心を震わせていたのかも……しれませんね。


 いろいろ検討してみましたが、推理2と6はほとんど同じようなもんですね。
 疲労したサラリーマンが就寝前に書くことなんざたかが知れているという好例です。

 こんなにぐだぐだ考えるぐらいなら、彼に向かって「きみはなぜ、この寒い中、たこ焼き屋の前でズボンを下ろしているのかね」とストレートに問うてみればよかったな、と切に思います。
 まったくもって後の祭りですね。
 上手いことを言うならば、ひな祭りですね。


 ところで、誰も言わないのであえて俺が言いますが、「魔法少女まどか☆マギカ」の各話タイトルは、往年の富士見ファンタジア文庫作品「魔術士オーフェン」のタイトルを彷彿とさせてなりません。

 「それはとっても嬉しいなって」
 「てめえらとっとと金返せ」
 「そんなのぜったいおかしいよ」
 「そのまま穴でも掘っていろ」
 「奇跡も魔法もあるんだよ」
 「それはいろいろまずいだろ」

 よーし、さりげなく混ぜてもまったく違和感がねえ。
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